仮想通貨ソムリエのそむひえです

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ディバインゲートととあるディバゲのマスクマン

先日、とあるスマホゲームがサービス終了した。



ディバインゲート



パズドラで有名なガンホーは他にもプチヒット作を安定して出していた時期があり、ディバインゲート、通称ディバゲもその一つだ。


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一定時間内に指定された色のパネルを備え、そのパネルの攻撃によって敵を倒す。

他にもスキルとか色々要素があるのだけど、とにかくこのパネルを素早く出すシュシュ力を磨くのがすごい楽しかった思い出がある




ただディバゲをディバゲたらしめるものといえばこの独特なイラストと世界観だろう。


キャラクター紹介欄にはそのキャラクターのことだけでなく、関係する人物、周りを取り巻く状況などが、プロデューサーである高野康太の描く独特な書き方で綴られている。


相関図がとんでもない



ストーリーモードもあるにはあるが、多くはその世界観の説明のみに留められており、ストーリーの大まかな流れはキャラクターのプロフィールから追っていくしかない。


そうしたミステリアスな雰囲気、それと単純なキャラクターの魅力も心を掴んだのだろう






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特にこの円卓ファミリーと




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オズファミリーの人気はすごかった気がする


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個人的に好きだったキャラ










プロデューサーが元々バンド志望だったのもあるのか、BGMやUIなんかもいちいちオサレでこだわりを感じていた。


正直なところやりやすかったかといえばそうでもなかった気もするけど、ストレスにならない際どいバランスな作りだったと思う。


もうサービス終了...もとい後述のリブート化のせいで口頭で説明するしかないのだけれどよかったら動画などで見てほしい。



前置きが長くなってしまった。
本当に伝えたいのはこの人のことだ。




ディバインゲートの広報マスク、ミスターディバインだ。

スマホゲーの広報と言ったら普通にタイトルアイコンだったり、そのゲームの看板キャラだったり、あるいは中の人がかわいい人が広報をやってたりするのだが
彼はただのおっさん。


マスクを脱げばただのサラリーマンだろう。


可愛くもなければ、看板キャラの力も借りられないおっさんが広報をして何をするべきか







そう、身体を張ることだけだ






ひたすらに身体を張る



こんなのキャラじゃない。サラリーマンのおっさんがかなり無理をしてることなど、生放送の様子を見れば丸わかりだ。


でも彼は頑張った。 なぜなら彼は広報だから。
ディバインゲートの伝道師、ミスターディバインなのだから。




その頑張りが功を奏したのか、ユーザーからは名物キャラとして愛されはじめた。





広報のおっさんを模したダンジョンが実装され、プラス(強化アイテムのようなもの)が出やすいダンジョンとして人気の定番ダンジョンとかした。



彼の頑張りと共にディバゲも成長していった。
設定にもこだわりすぎて作られた曜日によって進化に制限という正気じゃない仕様は真っ先に消され



なんたらドライバーセカンドを持った〇〇はーという申し訳程度にあったストーリーフォーマットを早々に捨て去り


ストーリーやイラストはいいんだけどゲーム面が...と言われていた部分も少しずつ改善されていった。



私の主観にはなるが、ディバインゲートは2周年が絶頂期だったと思う。




主人公達から始まった再醒進化。
ストーリー面でも絶望的な状況だった主人公達のパワーアップは強烈なカタルシスだった。



他にも当時としては魅力的なプレゼントキャンペーンだったり、コラボキャラ初の再醒進化が決定

PVではやたらかっこよかったリンクシステムなど未来を感じさせる発表が盛りだくさんだった。


この頃には広報ミスターディバインも喋りが手慣れてきており、彼もまた再醒を果たしたのだろう





後に本当に再醒した




ただ、ここがピーク。
後々アニメ化などもしたものの、評判はイマイチ芳しくなく終了した。


考えられる理由は色々ある。
進化素材が異常に渋かったとか、クエストの難易度が上がり過ぎてフェス限と呼ばれる強キャラを使ってしても勝てないのにガチャは渋くなる一方
待望のリンクシステムもやっぱり素材が...etc


ただ一番の原因は頭打ち感だったのではないだろうか。


2周年以降、肝だったキャラの実装速度が目に見えて落ちていき、ストーリーは期間限定クエストで消化されはじめていく。



ストーリーも洗練されていくごとに情報量が増え、キャラクターとストーリーがセットという方式にも色々無理が出ていたのかもしれない。




生放送の内容も徐々に寂しくなっていき、徐々に、じわじわと衰退していった。




そしてガンホーフェスティバルのある日、
ディバインゲートは実質のサービス終了を迎え、開発元を総入れ替えた新しいディバインゲートを発表した。

そう、先日サービス終了したイマのディバゲだ




キュイーンwwwwダダダダwwww シャーン!


なんのことか分からないかもしれない
けれどディバゲ零に関してはキュイーンダダダシャーン!という他にないのだ。


ただ敢えて擁護するのなら、ディバゲ零は最高の汚れ役だったといってもいい。


無印のディバインゲートだって、このままいけば無残な最後を迎えていただろう。



熱心な優しいユーザーしか残っていないからディバゲに好意的な意見ばかり目立つ


けれどアクティブ大正義なスマホゲーでそれは失敗に等しい。



もしディバゲ零がなかったらこんなオチになってもおかしくはなかった




ディバゲ零というとりあえずの受け皿があったからこそ、ディバゲは余裕を持ってカッコよく終われたのだ。



予想通りディバゲ零はキュイーンダダダシャーンな出来栄え


ディバゲ零という酷い存在があることでディバゲという存在の尊厳は永遠に保たれた。


これはいつか終わるソーシャルゲームの最後としてはいい終わりだったのではないだろうか?




そういう意味で私はディバゲ零という存在を心からノーとは言えないのだ





言えないのだ



また話が逸れた。 そうだ。彼の話だ。


ディバゲ零が世間でどんな評価だなんてTwitterクソリプを見れば嫌でもわかってる


ユーザーがどう願おうと、また自らがどう願おうと彼はディバゲの広報ミスターディバイン




だから彼はあがいた。この数年間ずっと磨いてきたトーク力で、たった一人で戦い続けた。







かつて共に戦った仲間はもういない。それでも彼はYouTubeで一人ディバゲを広報し続けた。



どう頑張ってもつまんなそうな新システムの説明を精一杯面白げに


収録が終わったらおそらく一生やることはないだろうゲストにパネル捌きを教授しながら






それはもはや祈りに近かったのかもしれない。
もしかしたら...もし万が一成功すればまたかつてのディバゲを取り戻すことができる。



そう願って




ディバゲ零がサービス開始後、彼の口数が徐々に減っていった。


広報は最低限、今までちょくちょくやっていた小ネタサービスもやらなくなった。



そしてある日、彼はついにディバゲにログインしなくなった。



彼はディバゲ広報ミスターディバイン


彼は今どうしてるのだろうか?



ディレクターである高野はなんだか平常運転で楽しそうだが、ミスターディバインの心境は今でも不明だ。


どうか元気でいてほしい。







そしていつかまた会えることを願っています。